関口宏さん(80)が4月から新番組「関口宏のこの先どうなる!?」(BS―TBS、日曜正午)に挑戦している。若手研究者や業界関係者をゲストに迎え、現代の課題を見つめ、未来を解き明かす教養情報番組だ。共演は未来予測研究やコンサルティングを手掛ける川口盛之助(もりのすけ)さん(63)。
21日の初回放送では「生成AI」について、日本大学文理学部情報科学科准教授・大澤正彦さん(31)をゲストに、生成AI技術の現在地を紹介した。最新技術で作った関口さんそっくりの姿と声で話す「AI・関口宏」も画面に登場。関口さんが話しかけると、少しのタイムラグの後、会話としてごく自然な言葉を返してくる。AIだと知らなければ、本人が話していると信じてしまいそうだ。感心しながらも「気持ち悪い」と関口さんは不気味がっていた。
関口さんは視聴者目線で素朴な疑問を投げかけ、若手研究者から教わるという姿勢で、テーマを掘り下げる。
- フェイク、ヘイトと巨大IT企業の責任 生成AI時代に有効な規制は
「私は専門家じゃないから、いつも視聴者だと思ってやっている。『飽きてないかな?』とかいろんなことを考えながらやっています」。初収録後、関口さんは取材にそう答えた。
フェイクニュースに抱く危機感、新番組のきっかけに
自身が企画段階から関わり、36年半にわたり司会を務めてきたTBS系の報道番組「サンデーモーニング」(日曜午前8時)を3月に降板した。
最近は番組を作るうえでも…